「あいこだ。」
「気が合うね、李厘ちゃん。」
自然と笑みが零れてしまう。
感情表現が豊かな李厘はあたしがにっこり笑うと、少し照れたように指で頬を掻いた。
「えへへぇ・・・あ!そんなコト言って油断させる気だなぁー!!今度は絶対負けないぞ!」
すぐに真剣な眼差しになると、次は何を出そうかとじっと手を見て考えている。
・・・う〜ん、やっぱり可愛い。
思わず衝動に駆られて抱きしめたくなったが、怪しまれるので止めた。
かくれんぼをするには鬼がいなければ始まらない。
あたし達は再びじゃんけんをした。